ホワイト企業の意味
「ホワイト企業」とは、社員に劣悪な環境での労働を強いる企業「ブラック企業」の対義語で使われています。就職や転職の際にブラック企業が避けられるのとは対照的に、待遇面での差別がなく、福利厚生が充実、従業員にとって働きやすい企業です。特に、若手社員や女性社員の満足度が高く、離職率が低い会社をいいます。
ホワイト企業の6の特徴
①離職率が低い
ホワイト企業の特徴として、離職率が低いという点があげられます。離職率が低い企業は、社員の勤続年数も長く、働きやすい企業といえます。
平成29年上半期に厚生労働省が公開したデータから、1年間の入職者数は475万人、離職者数は419万人。常用雇用労働者数は56万人です。
グラフの数値から、平成29年上半期の離職率は8.5%。前年の平成28年と比べ、0.3%ほど低くなっています。
②福利厚生の充実
ホワイト企業の1つに「福利厚生が整っている」ことが挙げられます。福利厚生とは、会社員が働くことよって得られる給与以外の援助・サービスのことをいいます。ホワイト企業とブラック企業の違いはこの福利厚生の違いとも言えます。最近は企業独自のユニークな福利厚生を取り入れることも多くなってきました。午後の作業効率アップのために20分程度のお昼寝を推奨し、仮眠スペースを開放したり、朝ご飯を無料で提供したり、他部署のメンバーとの懇親会費用一人3,000円を支給したりしています。
③残業時間が少ない
ホワイト企業の場合は、残業がほぼなく定時に仕事を終えるケースが多いです。
残業が少ない会社はノー残業デーの制定や、在宅勤務制度などの施策を積極的に行なっています。
残業が少ない業種を見てみると、「スポーツ/ヘルス関連施設」や「薬局」「病院・医療機器メーカー」が挙げられます、店舗を構え消費者に向けてサービスを提供する業種は閉店時間や閉院時間が決まっている場合は残業時間が少ないです。
④女性にとって働きやすい環境がある
ホワイト企業のポイントとして、女性が働きやすい職場環境にするために、女性の意見を幅広く取り入れています。
出産や育児を終えた後も、スムーズに以前のポジションや役職に戻れるかどうかも大きなポイントとなってきます。
また、「職場の雰囲気」も大きく関係しています。
仕事を辞める理由はさまざまですが、大半が人間関係トラブルのようです。
職場の人とコミュニュケーションが取れず、居心地が悪くなると楽しく仕事を続けることが
難しくなります。
お互いを思いやれる環境だと、働きやすくなります。
女性の場合は、出産や育児のこともあるため、理解をしてくれる環境でないと働きにくく感じてしまうでしょう。
⑤明確な評価制度がある
ホワイト企業の特徴は、社員の働きに対する明確な評価制度があるということです。
評価基準が不明確なままでは、どのような行動が評価されることになるかが判断できません。
評価基準を明確に定め、社員にも広く伝えることで、みんなが納得して気持ちよく働くことができます。それは「いくら売り上げた」という数字だけでなく、日頃の勤務態度や、場合によっては能力で成果主義に補正をかけるような評価システムが確立しているのがホワイト企業です。
⑥就業規則が整備されている
就業規則が正しく整備・管理されていることが挙げられます。
会社では労働者名簿、賃金台帳、出勤簿が正しく作成され管理されています。労働者名簿は労働者の氏名や生年月日などの厚生労働省が定める項目を記入されたもの。賃金台帳は労働者の賃金を記載したもの。出勤簿は従業員の労働時間を記載したものです。
「就業規則」とは、働く上でのルール、賃金、労働時間などの労働条件について書かれたものです。労働条件は最新の法律にのっとり決定され、その事業所で働くすべての従業員に適用されるものです。
従業員の信頼とやる気の維持のために会社はこれを守り、従業員は規則に反した場合は規則に準じた罰則が生じます。就業規則は社内で従業員が会社を信頼して働くための、そして会社はどの従業員も平等に扱うための規則です。以上に述べた二つの事項が正しく作成され守られている会社はホワイト企業の特徴と言えます。
ホワイト・ブラック企業検索
気になる企業はホワイト?ブラック企業?
企業検索を提供している 『ホワイトマーク』 SHEM(非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構)をご紹介します。気になる企業をチェックしてみてください。
ホワイト企業になるには
どうしたらホワイト企業になれる? その方法とは・・・こちらから。