竹下通
竹下通 / Richard, enjoy my life!

昨日発売の「SPA!」の特集からピックアップされていた
WEB版の記事

アパレルの女性店員が貧困化するワケ「食費を削って服を買い、薬を飲んで耐えています」
http://nikkan-spa.jp/850075

煽りまくりな内容で販売員の地位向上を願う者としては
何だかなぁと思う次第。

まぁ、間違ってはいないと思います。こういう現状。
安月給で社販である程度安く服が買えるけど、結局は自腹で
削りやすい食費から押さえていくっていうのは。
自分も似たような経験をしたことがあるので。

とは言え、ここに登場したのは28歳の女性。
もう少し頭は働かなかったかしら?って思っちゃうのです。
販売歴がどれくらいあるのかこの記事に載ってないので何とも言えないけど
28歳と言えば、店長経験あってもおかしくない年齢かと。

この方の話に「数年単位で店を転々としてるどこも似たりよったりで、生活は全然楽になりませんね」とあるけど、その間に「その店で売り上げトップ獲ってみる」とか考えなかったのかしら?

他にも「資格を取る時間もないし、みんな目の前の仕事をこなすことしか考えられない。」
確かに人材不足ですからね、アパレルは。
営業時間内で業務が終わらない。って場合もあるけど、基本シフト制だから
そこまで時間がないとも思えない。

「それに職場は10代や20歳そこそこの若いコばかりなので、法律の知識がないから辞めた後も泣き寝入りするしかない」
これだって、携帯やスマホで検索すれば良いでしょ。
この仕事の仕方っておかしくない?って、教えてgooとか、YAHOO!知恵袋あたりで投稿すれば
答えてくれる人いると思うんだけど…

とツッコミたいところが満載だったわけですが。
雑誌の方には色んな業種の貧困女子が登場しているそうです。
このSPA!のWEB記事読んだ皆さん、アパレルに限ったことではないですからね。

とは言え、まだまだ私の目に及ばない所で、まだまだこんな現状があるのかしら。
〇〇通りとか辺りの小さい店とかね…
業界の事があまりわかっていない方に話すくらいなら
私に話、ちゃんと聞かせて欲しいわ。

まぁ、大手マスコミ様は“不安を煽るのが商売”ですから
こんな記事に振り回されず、販売は奥の深い仕事と言うことを
伝えたいですね。

この記事を書いた人

苫米地香織

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションジャーナリスト
販売員として働きだすが1年で挫折し、アパレル企画会社に転職。独立後は衣装制作、グラフィックデザイナー、ライターとして活動し、現在はファッション業界誌を中心に執筆。これまで取材してきたアパレル販売員は2000人を超える。