ファッション業界で働いている方なら、誰しも若かりし頃に影響受けたり、ハマったりしたブランドがあるんではないかしら?
え?ないって?
まぁ、そういうお方もいるでしょう。

よく自己分析なんちゃらとか書くときに「子供のころに好きだったもの、こと」を書かされるでしょ。
それをブランドでやってみたら面白いんじゃないかと思ってね、ちょっと掘り起こしてみたわ。

中・高校生時代

中学時代はファッションに興味を持ち始めて、雑誌を読み始めたくらいでしょうか。
その頃はブランドなんてものもわからず、雑誌を見て「これ、可愛いなぁ」と思っていましたね。
ちなみによく読んでいたのは「CANDY」でした。昭和女子の皆さん、覚えてます?

それが高校に入って一変します。
ある意味“デビュー”のようなもの(笑)。
ここで平行して語らなくてはならないのは、私の音楽遍歴でもあるのですが、中3でX(現・X JAPAN)に興味を持ち出します。
いきなりXへ行ったわけじゃないですよ。C-C-Bから緩やかにXへ移行します。
それと同時に「こういう服が好き」っていう“自我”が芽生えるのですね(笑)。

で、高校生になってハマったのが「HYSTERIC GLAMOUR」です。

今はなき「CUTiE」が創刊され、今まで見たことがなかったアンダーグラウンドな世界を垣間見て、のめり込んでいきます。
高1の夏休みから始めたマクドナルドでのバイト代で毎月1着、地元のHYSで服を買うのが楽しみでした。
マックで出会った先輩にHYSのスカジャンをお下がりでいただいたのは今でも良い思い出です。

専門学校時代

お金のない私は自腹で地元の服飾専門学校へ入ります。
相変わらず「HYSTERIC GLAMOUR」が好きで着続けてましたが、同時にヴィジュアル系の友達が増えたのもあって「Jean-Paul GAULTIER」とか「LUNA MATTINO」などに興味を持ちますが、まぁ似合わないんで着ることはありませんでした。
一方で東京までライブを見に行くと「MILK」とか「Jane Marple」とかを着てくる人が段々増えてきてて、体格的にもそちらの方がマッチしやすいのもあって、普段はHYSや古着、ライブではロリータという感じに…

ちなみに私は成人式に「Jane Marple」のワンピースに、自作のコート(レースなどあしらったAライン)で参加(笑)
ちょおま誰?状態w

販売員時代

専門学校を卒業して、販売員としてあるセレクトショップで働き始めるのですが、そこでハマったのが今はなき「MAID LANE REVUE」です。
80年代にはアイドルの衣装を手掛けられ、「MAID LANE REVUE」を経て、現在はスタイリストされている宇都宮いく子さんのブランド。

参考になるページはないか?とググったら、今でも当時のアウトレット品を扱っているお店を発見!
http://loves104.web.fc2.com/mue/mlr.html
私の検索力凄すぎw
今度、仙台に行ったときに伺おう!

これを仕上げるにあたって写真を漁ったんだが、元々写るのが嫌いな人なのでほとんどなかったw
あと、MLRを着ていないとか、写ってないとかで、その中でも貴重なお写真を


でもさぁ、れて販売やめて数年後なんだよねw
左は友達の結婚式へ。トップはシャツ、ベスト、靴は「Vivienne Westwood」、スカートは「MAID LANE REVUE」
テーマはミニーマウスw
MLRは基本、大量のチュールが仕込んであるので下半身が太い方にうれしい仕様なの。

で、現在は?

正直言って、今は「コレッ!」っていう感じのブランドは無い(笑)。
これが大人になった。ということかしら?
でもね、これを書いてみて、「HYSTERIC GLAMOUR」には強い影響を受けているなと感じたわ。これが原点ね。

結局こういうのが好きなのよ。
好きなものからは離れられないのよ。

先日行ってきた「ロッキーホラーショー」
好きなだけで、本文とは関係ないわ。

色々思い出せるから、皆さんも書き出してみるのおすすめよ。
その方の人となりも見えるんじゃないかしら?

この記事を書いた人

苫米地香織

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションジャーナリスト
販売員として働きだすが1年で挫折し、アパレル企画会社に転職。独立後は衣装制作、グラフィックデザイナー、ライターとして活動し、現在はファッション業界誌を中心に執筆。これまで取材してきたアパレル販売員は2000人を超える。