パロディーTシャツ、これからどうなる

2日前のニュースで大阪のパロディーTシャツ販売店が一斉捜査され、経営者らが逮捕されました。

パロディーTシャツ 販売店経営者ら13人逮捕
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161026/k10010745481000.html

7月にパロディやデッドコピーについての法律、商標権のことなどの話を聞いてきたのもあって、非常に興味深く見ています。

第一報では一斉捜査だったので結果的にNGなデザインがあったということになるのかなと思います。

パロディーTシャツ販売店 商標法違反容疑で一斉捜索 大阪
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161026/k10010745051000.html

ナイキやアディダスなど有名ブランドのロゴマークをおもしろくアレンジした、いわゆるパロディーTシャツの販売は、商標法違反の疑いがあるとして、警察は、大阪の複数の販売店を一斉に捜索しました。パロディーTシャツは、大阪の笑いの文化の一つとして若者を中心に人気があり、ブランドイメージや商標権の保護との兼ね合いで、どこまで許されるのか議論を呼びそうです。

~ 中略 ~

知的財産権や商標権について詳しい冨宅恵弁護士は、パロディー商品の販売店を警察が摘発するケースは異例としたうえで、次のように話しています。
「違法か適法かの判断の線引きは、元の商品と明確に区別することができるかや、元の商品の価値をおとしめていないかがポイントですが、明確な線引きは難しく、ケースバイケースの判断になります。パロディー商品を製造・販売する際は、元の商品の権利を害していないか、慎重に判断する必要がある」と話しています。

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photo credit: Enokson Shrunken Donuts via photopin (license)

第一報の記事中にも書いてある通り判断のポイントが難しいのですが、訴えた側に「確実に元商品の価値を貶めている」という裏付けやデータあったのと、過去の判例から逮捕に至ったのだろうと考えられます。

今朝はこのニュースの件で「フランク三浦」が取り上げられていましたが、この案件は7月のファッションロウの時に詳しく解説していただきました。商標法はデザインそのものよりも「名称」やら「全体的なイメージ」をベースにして判断している感じで、この件も「フランク三浦」と「フランク ミュラー」で外観(字面とか見た目)・称呼(聞こえ方)・観念(イメージ)において、類似しているか、していないかという点で争われました。
その結果、「フランク三浦」が勝利したということです。

この他にも「PUMA」のパロディロゴについての判例も教えていただきましたが、やはり発音した時の響きをベースにどんな商品に使われているかや、その購買層や価格帯などといったところで類似しているか、非類似であるかが判断材料となります。

そうなるとロゴ1つ1つを検証していくことになるわけで。でも今回は明らかなNGデザインがあったから数時間後には逮捕となったのでしょうね。

それにしてもどこの企業が訴えたんだろう。そちらも気になります。
あと、Tシャツのデザインも気になるねぇ。
このニュース映像がTVで流れてたけど、チラッと映ったTシャツじゃどんなデザインか分からなかったわ(笑)。

ネット上で検索すると沢山パロディーTシャツって出てくるけど、こちらも今後どうなるでしょうか?
パロディーTシャツを作りたい人は商標法辺りのことをお勉強した方がいいかもねw

この記事を書いた人

苫米地香織

苫米地香織

服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター
日本で一番アパレル販売員を取材している人