ただ今、ミラノコレクションの真っ最中ですが、コレクションのスケジュールや発表方法などを変えた方が良いのでは…という流れが出てきています。
NYファッションウィークが消費者重視に変わる?スケジュール再検討
http://www.fashionsnap.com/news/2015-12-17/nyfw-open-to-public/
ファッションショーの新作を「すぐ買える」取り組み増加
http://www.fashionsnap.com/news/2016-02-17/show-buy-now/
ファッションショーは、もういらない? バーバリーがインスタグラム時代に行った決断
http://digiday.jp/brands/burberry-metabolism/
やっぱり、ファッションショーっていらないのかしら?
ここに来て、本当にファッション業界大苦戦状態ですが、洋服を買わなくなった主な理由として考えられるのは「経済的な理由」はもちろんありますが、それ以外に「着ていく場所がない」っていうの考えられると思うのです。
普段は学校や会社と家の往復で、遊びにいくにも近所のイオンとかじゃ、オシャレする張り合いがないじゃないですか。
どこかに行くってなると、なんか気合い入りません?
旅先で何かあった時のために、服を買うことありません?
私、出張先で何度服を買ったことか…
まぁ、それは置いといて(笑)
着ていく場所・イベントとしての“ファッションショー”は有効だと思います。
そう考えるとTGCは先駆けでしたね…
歴史的に見ても…
じゃあファッションショーの起源ってどうだったっけ?
と思って調べてみると、元々は顧客向けイベントだったんですよね。
http://artscape.jp/artword/index.php/ファッション・ショー
ファッションの歴史を辿ると、19世紀半ばまでは顧客の要望に従って、仕立屋が衣服を制作するのが主流であったが、ウォルトは自らサンプル(型)を制作し、それを顧客に提示し、注文を受けるというシステムを作り上げた。その際、マヌカン(今でいうファッション・モデル)に服を着せて、店内を歩かせる方法をとったことがファッション・ショーの始まりだとされている。
(ウォルトとはオートクチュールの祖と呼ばれるシャルル=フレドリック・ウォルトです)
国内で最初のファッションショーも、1927(昭和2)年9月21日に日本橋の三越呉服店(今の日本橋三越本店)で行われたんですよね。
フランス人の婦人デザイナーを招き、水谷八重子、東日出子、小林延子さんといった女優がモデルを務めたそうです。
これって、どう考えても顧客向けのイベントですよね。
そう言えば、2010年秋冬コレクションでシアタープロダクツが日本橋三越本店の三越劇場でショーをやったんですよね。
テーマは「ブティック」で、日本の百貨店や洋品店にインスパイアされたと言うことで、会場も日本で最初のファッションショーが開催されたこの場所だったんです。シアターのショーはいつも演出が凝っているので楽しいのですが、この時のショーはよく覚えています。
ファッションショーも「原点回帰」
なんかそう考えると、ファッションショーも「原点回帰」と言うことなのかもしれないですね。
ファッションショーはなくならないけど、コレクションウィークは無くなる可能性は大いにあるかもしれませんね。
もしくは、発表時期が変わるか。
バーバリーの記事には
シーズンごとのファッションショーは、ここ数年ですっかり時代遅れになった。かつてプレスや小売のバイヤーにだけ、1度きりしか開催されなかったコレクションショーが、現在ではインスタグラムやTwitterやSnapchat(スナップチャット)などを介して、リアルタイムに拡散されている。ベイリー氏は「(実際に商品を販売する際には)ショーで5~6カ月前に生まれたエネルギーを再び生み出さなくてはならなくなり、どうやってユーザーとコレクションを関連させようかという難題に行きつく」と答えていた。
要は、業界のプロやメディア、ジャーナリストにアピールして広めてもらうよりも、ネットの普及でダイレクトに消費者向けに新作を発表することが可能になったから、その方がコストパフォーマンス良くない?ってことですよね。
伝えるメディア側としては、スケジュール感が変わることで伝えていく内容や視点を変えていかないと駄目だなって、危機感を感じています。