正社員かアルバイトか。それが問題だ。

多様化する働き方の考え方

先月下旬にアパレル業界が注目する発表がされました。

ほぼ創業以来から販売員を正社員として雇用し、業界にも「販売員全正社員化」の流れをもたらしたクロスカンパニーが全正社員制度を廃止するというニュースです。

クロスカンパニーが、約20年間にわたって推進してきた「全正社員制度」を廃止した。創業以来初のアルバイト募集を27日から開始。代表取締役社長の石川康晴氏は制度の見直しについて「苦渋の決断」としているが、働き方のバリエーションを増やすことで人材育成につなげる。

クロスカンパニーは、日本の雇用創出やファッション業界内の雇用改革を掲げ、創業2年目に初めて社員を雇用してから約20年間にわたり、全スタッフを正社員として雇用する人事制度を続けてきた。石川氏は、協議の結果「全正社員制度」を廃止することを決定した理由について「正社員は責任が重いイメージがあるという声が就活中の若い層から年々拡大している」「働き方の多様化」「社員の待遇を上げたい」という3つの理由を挙げている。正社員とアルバイト共に1日8時間と短時間の2タイプに採用制度を拡大し、週2日、1日4時間からアルバイトとして働けるよう変更した。石川氏は今後、特に若い社員に対して社員割引や有給休暇の拡大、一人暮らし手当、賞与の増加といった待遇を向上させたいという。

クロスカンパニーが全正社員制度を廃止「苦渋の決断」/Fashionsnap.com

私の個人的な意見としては「全正社員は不可能だ」と感じていました。

それは私自身が現在フリーランスとして働いているという背景もありますし、正社員としてほぼ決まった時間で働くのも良いけど、自分の都合に合わせて働きたいと言う人は少なからず存在しています。そういった方をかえって排除する形になっていると思うのです。

それに、今はお店も長時間営業をしているところが多いです。
閉店22時で、レジ閉めや店頭の整理をしたら23時近くになるなんてことも…
そうなると、夜の方が都合良いというアルバイトさんもいれないと、正社員だけでは賄い切れないと思うのです。
これは販売員に限らず、全ての職業にも言えるコト。
社会が豊かになったお蔭で、働き方に対する考えも多様化しているのです。

とは言え、正社員であっても、アルバイトであっても、接客の仕事に変わりはありません。正社員じゃないから接客なんてテキトーでイイでしょ。とか顧客作りなんて必要ないでしょ。なんて考えていませんか?厳しい言い方かもしれませんが「そんな気持ちじゃ、どこも通用しませんよ!(ビシッ!)」
お客さま側から見たら、結局は同じ“ショップ店員”なのです。コーディネートの相談にも乗って欲しいし、時には無駄話にも付き合って欲しいのです。

確かにアルバイトで働くということは、正社員と比較して、店頭にいる全体的に時間は短くなるでしょう。
店頭にいる日が少ないから、顧客も作りにくいかもしれません。
それでも、たくさんの人と触れ合うことができる接客の仕事は「全ての職業の基本」になります。少ない時間でもそれを経験できるアルバイトは、どんどん挑戦したら良いと思います。

そう言えば、私も高校1年のときからアルバイトをしていましたわ(笑)。

この記事を書いた人

苫米地香織

苫米地香織

服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター
日本で一番アパレル販売員を取材している人