バッグ。
機能としてみれば、中に荷物を入れて持ち運ぶだけのもの。
ですが、ファッションやおしゃれをする面から見たら、コーディネートのポイントとして扱われるようなアイテムである。
服装に合わせて持ち替えてみたり、靴と合わせて揃えてみたり、と人によっては「バッグ重要!」なんて思われるのではなかろうか。
そんな「バッグ」ではありますが、私、4つしか持っておりません(笑)。
かつては何十個も所持していたが、基本、面倒くさがりなのでほぼ1つしか使っていなかったのと、“捨ての神様”からの助言により、バッグを捨ててしまったのである。
それ以上に大きな理由としては東日本大震災だ。
地震大国・日本において、おしゃれもしたいが「何かあったときにために両手は塞がない」「できるだけ荷物は減らした方が良さそう」と考えた。
それまでの私は何でもかんでも、バッグに詰め込んで歩いていた。
学生時代はとてつもなく大きなトートバッグ(今は亡き文化屋雑貨店のもの)が流行っていたのもあり、バッグの中には授業で終わらなかった作りかけの作品やら、手帳(当時は大きな手帳が流行っていたのだ)、学校のノート、あとポータブルCDプレーヤー&数枚のCD…
とにかく1つ1つが大きかったり、重かったりするものを詰め込んでいた。
その後、仕事をするようになってからも、荷物は相変わらず多かった。
対して化粧も上手くないのに、何だかんだとポーチに詰め込んでいたのは何だったのだろう…と今では思う。
その頃も手帳もまだまだ手描きの時代。それ以外に仕事用のノートもあるので、バッグの中は紙だらけ。
また、風水では長財布が推奨されていたので、自分も多分に漏れず、長財布を使い始めたため、さらに荷物が膨れ上がっていった。
そんな折に、震災だ。
幸いにも私は出かける前で自宅にいたから良かったものの、帰宅困難者の様子を見ていたら、重い荷物を持って何キロも歩くなんて「絶対嫌だ!」と感じたのである。
あれから20年。
現在は仕事や手持ちの服、日頃の行動パターンから計算し導き出された4つのバッグを使っている。全て両手が空くし、軽いものだ。
私の荷物も大分少なくなった。
取材ノートにシャープペンを差し、なんでも入れた5inchのポーチ。ここにハンドタオルとその日の気分に応じで、本やメガネなどが追加される。
でも、テクノロジーの進化のお陰で、手帳を持たなくても済むようになったのは大きい。音楽もスケジュールも読書もメモもiPhoneがあれば良い。素晴らしい(笑)
外で化粧直しをしないので持ち歩くコスメはリップクリームだけで充分だ。
先日は「ペンケースを持ちたくないな…」と思い立ち、先日からこのポーチにボールペンやICレコーダーも入れてみた。今のところ、全く問題ない。
それよりも、また1つ荷物が減らせてホクホクしている。
これまで、バッグだけに限らず、靴や服も、買ってみたものの何故か「もったいない」という気持ちに駆られ、ほとんど使わずにタンスの肥やしになっていた。でも結局は全て“実用品”なのだから、使ってあげることが本望なのだ。と考えている。