photo credit: Geoff Livingston She’s Like a Rainbow via photopin (license)

ちょっと前の繊研Plusに掲載されていたコラム
「おしゃれ」の表現
http://www.senken.co.jp/column/eye/sns1207/

 安い服から高い服。ノーブランドからハイブランド。服の選択肢が多種多様になる中で「おしゃれ」とは何なのか。そんなことを考える時がある。

 「お‐しゃれ【御洒落】みなりや化粧を気のきいたものにしようとつとめること。また、そうする人」岩波書店の「広辞苑第六版」にはこのように記載されている。

 しかし、自身をおしゃれに見せるための表現手段は服装や髪型、化粧など身なりに気を遣うことだけではなくなったように感じる。この変化を促しているのがSNS(交流サイト)だろう。

~ 中略 ~

身なりだけでなく、どんな食事をとり、どんな所に出かけ、どんな家に住んでいるかまで発信できる。「フォトジェニックな暮らしぶりを見せること」も「おしゃれ」の表現手段になった。

おしゃれって曖昧な言葉だなといつも思う。
そして、オシャレってなんだろうと思うこともある。
広辞苑のに書いてある意味も一理あるし、コラムの筆者がいう様に最近は身なりを気にするだけでなく、ライフスタイル込みでおしゃれであることも重要になっているなとも感じる。

さて、オシャレってどんな状態なのかしら?といつも考えるのです。
第一に「その人に似合っている状態」であることは大切だよね。
あとは「その場所にマッチしていること」もポイントだと思うの。
この2つがクリア出来ていたら「オシャレ」だよね。

だけど、私が曖昧と感じているのは第一の「その人に似合っている状態」か否かという点。
これって本当に判断が難しい。
他人から見て似合っていると感じても、本人が納得できなかったり、
その逆もしかり。
また、見る人によって「似合っている」という人もあれば、「似合っていない」と判断する人もいる。
自分も他人も納得する「オシャレ」を見つけるのは簡単なようで、実に難しい。

私はよく「個性的」と言われるタイプなので、自分では「オシャレ」だとは思わないけど、何となく納得できるスタイルはこれなのかなというのは見つけられたかなぁと最近思うようになりました。
そこまでの道のりは長かった。
何を着たらしっくり来るのか分からなくて、パーソナルカラーや骨格診断を受けに行ったんだよね。

こういうことが、お店で店頭でできたら理想的なんだろうなぁ。
パーソナルカラーや骨格診断の様な理論的な判断と、スタイリストとしてその人の雰囲気に合うものを選びつつ、その人の好みやなりたいスタイルを叶えるような…

私的にはそういうのって「セレクトショップ」の役割なのではないのかと思うのですが、そんなお店ありますか?
あるなら行ってみたいなぁ。

この記事を書いた人

苫米地香織

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションジャーナリスト
販売員として働きだすが1年で挫折し、アパレル企画会社に転職。独立後は衣装制作、グラフィックデザイナー、ライターとして活動し、現在はファッション業界誌を中心に執筆。これまで取材してきたアパレル販売員は2000人を超える。