古の占い依存化しているファッション診断に警鐘!

先日、骨格、パーソナルカラー、顔タイプ、パーソナルデザインなどのイメコンのお仕事をされている方とお話しする機会があり、衝撃的な話を聞いた。
あまりに衝撃的だったので、メモ代わりにこう↓つぶやいておいた。

私の印象では、これまでのファッション診断は比較的大人の方である程度ファッションに興味があり、だけど実際に何を着たら似合うのかイマイチ分からない。という悩みがあった上で診断をしてもらい、こういうデザインのモノを着ればいいのか!と納得する流れだった。

それはそれで、実際にショップに並ぶものと診断結果が中々マッチングせず、ファッション業界に身を置く自分ですら応用するのは難しいと以前の記事で書いた。
この記事は5年まえくらいに書いているが、今でも結構読まれている。

話を現在に戻すと、こういったファッション診断・イメコン(イメージコンサルタント)は徐々に浸透してきていているようだ。診断料もピンからキリまであって、最近は10代20代のお若い方も依頼されるのだそう。

これは私の見立てだが
・ Twitterやインスタ にいるおしゃれな人は自分に似合うものを知っている。
・SNSにいるおしゃれな人は診断結果をプロフィールに明記している。
・自分もSNSのプロフィールに明記する情報が欲しい。
・ハッシュタグでオシャレな人と繋がりたい。
といった経緯から、自分もイメージを知りたい、プロフィールに書きたいと思うのではなかろうか?
もしくは、いつの時代も“自分探し”する人がいて、その手段がインドに行くのではなく、イメコンで診断してもらうという手段に変わっただけなのかもしれない。

診断に来る困ったちゃんの話

そのコンサルタントの方との会話の中で「最近の困った診断は?」という質問で彼女が話したのが先ほどのTwitterにメモしておいた話である。

まず、診断する前に「私はスプリングがいいです!」と言うってどういうことだと、失礼ながら笑ってしまった。他にも骨格診断の結果を聞いて「ストレートなんですか…」と落ち込んで帰ったお嬢さんもいたとか……。ココまでくると本末転倒である。

と、いろいろヤバい話を聞いて思ったのが、この流れは“古の占いブーム”に通じるということだ。

実際に、自分の思い通りの診断結果が得られないと他のイメコンへ診断しに行く、という話もあるそうで、この流れは占いの相談者が都合のいい結果を出してくれる占い師に出会うまで、いろんな占い師に相談にいくの全く同じで、 もやは完全に依存している。

さらに話を深掘りすると、若いお嬢さんたちの間では「骨格ストレートは負け組」「イエベ秋は負け組」という無言の圧力になっているらしい。

いやいや、ちょっと待て!
私はまさに骨格ストレート(ただし下半身がウェーブ)×イエベ秋だ
え、私は負け組なんですか??(笑)
負け組とは全く思ってないんだがwww

ちなみに、30代以上の大人の方は診断結果を真摯に受け止めるのだそう。中には自分に似合うものを選ぶために買い物同行なども依頼されるという話だ。

販売員の活躍する方法が広がるかもしれない

個人的にはファッション診断やイメコン自体には反対しない。
実際、診断を受けたことで買い物で判断に迷うことも少なくなっている。
だがしかし、古の占いのように「依存ビジネス化」に向かっているという流れは、今のうちに警鐘を鳴らしておきたいところだ。

それは何故かというと、自分の生まれ持った身体や身体的特徴をちゃんと受け止め、愛でることができて初めてファッション診断は活きてくるものではないかと思うからだ。

以前にもどこかの記事に書いたが、似合うをデータで分析すること、そのデータをファッションのプロが基礎的な知識として活用して活用すれば、より似合うファッションやメークを提案できるだろう。感覚ではなく、理由をもって提案できれば、お客様も納得できるはずだ。
また逆に、その方の理想ではない診断結果であっても、なりたいイメージを服で叶える、提案することがファッションのプロのお仕事ではないかと思う。
こう考えると、まだまだアパレル販売員の仕事や活躍する方法ってあるなぁ。

この記事を書いた人

苫米地香織

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションライター。
服を作り、写真を撮り、文章も書く、グラフィックデザイナー。