先週、RIZAPがジーンズメイトの子会社化すると発表され、RIZAP側の手あたり次第(何か戦略があるのかもしれないけど…)にアパレルお買い上げに「凄いなぁ」と思う一方、ジーンズメイトが復活できるかという点でも話題になった。

ライザップがジーンズメイトを子会社化

その中で、永江一石さんが「自分がRIZAPならジーンズメイトはこうするよ」というブログをエントリーされていた。

「ほう、そうされるか」と面白く読まさせていただきました。

私とジーンズメイトの思い出

ジーンズメイトと言えば、記憶が正しければ国内初アパレルで24時間営業を決行したカジュアルチェーン店だ。
24時間営業を始めたばかりの頃、まだ企画会社の1人として「ファッション販売」でジーンズメイトの分析記事を書かせていただいたことがある。
もう10年以上前のことだと思う。
深夜に客が来るのか?ということで、確か下北沢店の前で深夜に張って、何時ごろに何人来店したか?という調査をした。
下北沢は街としては商店も多く、劇場、ライブハウスもあって、来街者も多いが、ちょっと駅から離れれば住宅街なので、そこそこ来店があったのは覚えている。
そんな当時は画期的だと思われていた施策もアッと言う間に疲弊し、2010年頃から徐々に24時間店舗を減らしている。
とは言え、利益が落ち込んでいるというのにまだまだ24時間営業を頑なに続けているのが、今一つ理解できない。

で、私だったらジーンズメイトをどうするか?

そうだな。まずは24時間営業はやめるよね。
今どき、深夜に「服、買いに行こう」ってなるか?という話しです。
特にジーンズメイトに来店するような層なら深夜に服が欲しくなったらスマホかパソコンで通販の人が多いのでは無いかと思う。それにネット上なら選び放題だ。

そして、競合他社との差別化も図らなくてはならない。
郊外型のジーンズカジュアル専門店はその界隈全体が疲弊しきっていいるが、ライトオンは最近カッコいいジーンズ店へとブラッシュアップを進めてちょっと上向き?な印象である。
関東エリアで展開するジーンズショップ マルカワ(町田マルカワ)はパッとした感じはないが、ホームページやSNSとか真面目に運用しながら地道に頑張っている。私も中野に住んでいた時にたまに寄っていた店でもある。
マックハウスは生活雑貨を品揃えしたり、キッズ衣料も競合よりも多めに品揃えしファミリー層への打ち出しをしたり、オリジナル商材の開発などで頑張っている。


photo credit: nanda_uforians Blue Brigade ! via photopin (license)

結論

こう見ていくと、ジーンズメイトは今一つ立ち位置がハッキリしていない。
私個人の見え方かもしれないが、都心店(渋谷・原宿辺り)と郊外店(ロードサイド)では印象も全く違うように見える。
結論を書こうと思ったけど、今すごく悩んでいる(笑)
個人的には都心の様な10~20代の好きそうなワチャワチャした低価格アメカジショップが良いのかなと思う反面、RIZAPが絡むとなると恐らく外見にコンプレックスのある30~40代に向け、かっこいい感じへ振るというのも有りかもしれない。
正解は無いし、ブランディングは経営陣・運営陣が考えることでもある。

という訳で、結論は辞めにして、今後どうなっていくか見守っていこうと思う。


製作チームとして参加しております。
よろしくお願いします。

何となくBASEやってます。今はスマホケースだけですが今年はバリエーションを増やしていきますよ。
http://funnies.theshop.jp/

また、原稿執筆、デザイン(グラフィック)、サイト(ホームページ)制作、ブランディングなどのご相談はコンタクトからお気軽にどうぞ。

この記事を書いた人

苫米地香織

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションジャーナリスト
販売員として働きだすが1年で挫折し、アパレル企画会社に転職。独立後は衣装制作、グラフィックデザイナー、ライターとして活動し、現在はファッション業界誌を中心に執筆。これまで取材してきたアパレル販売員は2000人を超える。