少し前に読んだファーストリテイリングの採用に関する記事を読んで、改めて「これからはどうやって生きていきたいか」という軸を持つことが、自分にとっても、日本人にとっても重要になっていくのではないかなと感じた。

年収も働き方もガラス張り ファストリの採用戦略

もう40を過ぎたというのにのらりくらりとココまで生きてこられてしまったのもあって、今更そんなことを考えても…と思うが、残り30年くらいは生きる予定なので、その間でも気持ちよく暮らしたいではないか?と思っている。
また、自己啓発やら自分探しやら、ビジネス書やらと片っ端から読んでみると、結局「どうやって生きていきたいか(目標)」をベースに話しが発展していくことが多く、目標設定が苦手で大義名分もなく生きてこられた自分にとっては「すみません」と思うばかり。

「もしや、これが話題のアラフォークライシス!」
なんてことは置いといてw


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これからを生きる方には、大義名分まではいかないが5年後、10年後、20年後、30年後、どんな生き方をしたいか、どんな場所でどのくらい稼いでどんな暮らしをしているか思い描き、そうなるために今は何をすればいいのか考えることをお勧めしたい。

これは就職活動や仕事のことだけではない。
例えばブランドを作るとき、企業をするときも同じだ。

思い描く暮らしをしたいのなら、いくらは稼ぐ必要がある。
稼ぐためにはそのブランドで、それだけの稼ぎは出せるのか考える必要もある。
そのブランドで稼ぐと決めたなら、それが消費者に求められているのもなのかマーケティングする必要もあるだろう。
そのやり方では稼げないのなら、稼げるように方向転換というか、妥協点を探して、そのブランドで稼げるように軌道修正することもしなくてはならないだろう。

私の大好きな京極夏彦先生が水木しげる先生について話された言葉がTumblrに流れてきた。

https://caolix.tumblr.com/post/168660870079/京極先生の水木先生はウケるものを描く為の努力は一切しませんが自分の描きたいものをウケるようにする

稼ぐためにブランドをやっているんじゃない!
なんて綺麗事ではブランドをやろうとしているあなた自身が潰れてしまうよ。

やりたいことをがある人はそれを含めて、どうやって生きていくか。
年末のくそ忙しい中、時間を作って考えてみてはいかがだろう。
私も考えてみるぞw

この記事を書いた人

苫米地香織

日本で一番アパレル販売員を取材しているファッションジャーナリスト
販売員として働きだすが1年で挫折し、アパレル企画会社に転職。独立後は衣装制作、グラフィックデザイナー、ライターとして活動し、現在はファッション業界誌を中心に執筆。これまで取材してきたアパレル販売員は2000人を超える。