「氷の花火 山口小夜子」を観て、原点を顧みる

http://caolix.tumblr.com/post/134060847640

↑というわけで、先日観てまいりました。
実は映画館にまで行って映画を観ようとしないタイプなのですが、この作品は2回観てきました。

まったくもって山口小夜子さんとは面識はありません。
ファッション業界でも、私の取っては遠く、神のような存在なので…
ですが、1度目は何故か涙が出て、何か分からない“力”に圧倒されて終わってしまいまして
改めて冷静な気持ちで観るぞ!ともう一度観てきた次第。

 

今年の春には東京都現代美術館で「山口小夜子 未来を着る人」が開催されていました。
この時はモデルとして、表現者として、生前やられてきたことがまとまった展覧会でしたが
映画の方は学生時代、モデル時代、表現者時代で繋がりのあった人たちにインタビューする形で
生前の山口小夜子さんを知ることができるドキュメンタリー映画。

時代や語る人たちによって、世界的モデルとしての一面だけでなく、プライベートの可愛らしい面、
モデルから表現者へ転身していった時の思いや考え方みたいなものなど、色んな面を感じることができ
私的には「山口小夜子も人間なんだ!」ってところに行きつきました。
心からファッションが好きで、美しいものを表現したい。伝えていきたい。
その為に、モデルから表現者になったのかな…って、勝手な解釈をしております。

 

私は常々、“ファッションって誰もが簡単にできる自己表現”だと考えているんです。
その人個人を表現するのはもちろんのこと、その日の気分を表すこともあるでしょう。
冠婚葬祭のファッションはその方への気持ちを表すものですしね。
自己表現には絵を描く、楽器を弾く、文章を書くとかもあるけど、これらはそれなりに技術が
必要になってくるけど、ファッションというか“服”は必ず着るモノです。
必然的に何か選んで着なくては、外を歩けませんからね。

そこで何を着るかは自由。その人次第ってことになります。
だからと言って、オシャレになれ、たくさん服を買え、ファッションに金を掛けろ
と言いたいのではありません。
ただ、ファッションは誰にでも平等に与えられた自己表現の一つ。なのかな…
私はファッションのそういうところに惹かれたのかな。って、改めて“原点”を顧みることが
できた映画でした。

さて、この思いを踏まえて、ファッション業界に対して私はなのができるかな…

 

ファッション業界にいる方には是非見ていただきたいけど、それ以上にモデルを生業にしている方
モデル志望の方にはこの映画は必須にして欲しいなぁ。

『氷の花火 山口小夜子』http://yamaguchisayoko.com/

この記事を書いた人

苫米地香織

苫米地香織

服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター
日本で一番アパレル販売員を取材している人