早起きして会社に行き人間関係や忙しさ、満員電車でクタクタになって帰宅する毎日。これが続けば、ストレスも溜まって「はーぁしんどい!」と声を上げたくなりますよね。このストレスは、私たちの心にも身体にも悪影響をあたえます。怖い症状の原因にもなるストレス、ちょっと見直してみませんか?
職場のストレス、家庭のストレス、日常生活のストレス、運動のやりすぎ、完璧主義、喫煙、飲酒、刺激物などさまざまなストレスがあふれています。
現代人は本当に多くのストレスの中で生活しているといえます。というのは、便利になったせいで機械やコンピューター化がすすんだせいで人間のペースではなくなってしまったのです。昔だったら宿泊が当たり前だった出張先も今ではどこでも日帰りだし、2往復、3往復ということもあるでしょう。文明化によって時代は変わっていますが、人間の機能は100年前となんら変わっていないのですから。
そのストレスは大丈夫なのか?ストレスが原因で起こる身体症状が出ることが危ない
慢性疲労症候群
とにかく疲れてしょうがない、朝がつらすぎるという人、ストレスによってがんばるためのホルモンを出す副腎というところの機能が疲弊してしまったために疲れが取れなくなってくるのです。全くやる気がなくなるし、おかしいと思って病院に行くと鬱病と診断されることが最も多い症状です。
睡眠障害
悪夢をみたり、寝付きが悪くなったり、十分な睡眠が出来なくなってしまいます。ストレスが続くと寝起きを良くする作用があるコルチゾールが増えてしまい、眠りの質が悪くなります。さらに、ストレスホルモンであるコルチゾールが増え続けると脳細胞、特に海馬にダメージを与え、記憶力までもが悪化していきます。
考え事をした時に痛くなったり、休みの日に限って頭痛がしたりしませんか?ストレスが原因で生じやすい代表的な頭痛が「片頭痛」と「緊張性頭痛」です。平日は何でもないのに、せっかくの休日になると朝から片頭痛に悩まされるという人は少なくありません。もう一つのタイプは慢性頭痛のなかで一番多い緊張型頭痛で、無理な姿勢や過度な緊張、ストレスなどが重なって起こると考えられています。
アレルギー
かゆみ、アレルギーが起こりやすくなります。ストレスを感じるたびに発疹が出現して、赤い膨らみとかゆみを伴ったときは心因性じんましんが出やすくなります。ストレスは自律神経の乱れや免疫力の低下、ホルモンバランスの異常を起こし、それらが影響し痒みを引き起こしたり、肌を敏感にさせてしまうこともあるのです。今まで平気だったホコリやダニ、花粉、食べ物にも急にアレルギー反応が出やすくなる恐れがあるのです。また、ホルモンバランスも乱れて大人のニキビが出ることもあります。
「胃腸は心の鏡」と昔から言われています。強いストレスを感じることで、下痢や胃痛、腹痛、胸やけなどの症状が起きてしまうのです。胃や腸をはじめとする内臓は、自律神経がコントロールしているため、不安や緊張など強いストレスがかかることで自立神経に乱れが生じ、腸が働かなくなったり、突然腸管が痙攣して腸内の水分調整がうまく行かなくなり下痢や便秘の症状が現れてしまうのです。
胃潰瘍などもストレスに対しての身体的反応の結果起きているのです。神経性胃腸炎やストレス性胃腸炎は痛みや違和感を感じても検査では異常が見つからないでしょう。