冷えが健康に良くない理由
冬になると手足が冷たいとか、何となく体が冷えていると感じる人はたくさんいると思いますが、暑い夏でも気がつかないうちに、内臓が冷えている人が多いのではないでしょうか。
また、冷え性は女性に多いと言われますが、男性は自分で気づいていない方が多いようです。
冷え対策として、生姜湯や半身浴、靴下をはいて寝る等いろいろされていると思いますが、どれも根本解決にはなりません。
冷えは健康に良くないと言うことは何となく分かっていても、ではなぜ健康に良くないのでしょうか?
冷えると言うことは、血液循環が悪くなると言うことですので、細胞の酸素不足、低体温につながります。
この状態が長く続くと、免疫力が低下し、大きな病気になりやすくなってしまうのです。
そして、この環境が大好きなのが、がん細胞なのです。
緊張が冷えをつくる
ではなぜ冷え性になるのでしょう?
冷えの原因は、緊張によるものが多いのです。
カラダやこころが緊張し、それが頻繁に繰り返されることで、カラダは危機ととらえる訳です。
何か危機的な状況にあると判断して、筋肉に血液を集めるので、皮膚温が冷たくなるのです。
通常はまんべんなく、全身の隅々まで血液が循環しているのですが、緊張状態で筋肉に血液が集まると、皮膚や内蔵にいく血液が減ってしまっている状態になります。
その結果、免疫力にも影響してしまうのです。
血流を良くして根本改善
元々性格的に緊張しやすい人はいます。
また、繊細な人、頑張りすぎている人も、力を抜くことが難しいので、毎日少しづつでもリラックスすることを心がけて、1日数回深呼吸して脱力を試みることです。
生姜湯や半身浴、靴下や厚着をするよりもはるかに効果的ですし、根本的に改善につながるのです。
もし、緊張がほぐれれば、血液循環はあっという間に改善します。
どんな方法より効果はてきめんです。
ただ、自分が緊張しているかどうかさえ、多くの人は分かっていないのです。
自分で緊張している自覚がなくても、あなたが冷え性なら、確実にリラックスできていない証拠です。
また、冷えだけではなく、ほてりも血液循環が悪い証拠です。
過度の緊張がとれると、冷えもほてりも起きません。
どんな方法よりも全身隅々まで血液が循環してくれるのです。
えっ、たったそれだけで⁉ と思う人も多いのですが、カラダはそういう風に出来ているのです。
緊張を解く深呼吸
では、緊張の解消法を少し説明しますね。
深呼吸して吐く時に力を抜くようにするのですが、4秒で吸って8秒で吐いてみてください。
ポイントは、吐く時に力を抜く意識です。
緊張している人は、普段口が閉じている時に歯も閉じていて、集中して何かをしている時にはくいしばって、必要以上に力が入っているのです。
そうなると、寝ていても力が抜けないので、疲れが取れないのです。
冷えはカラダの異常のサイン
冷えはカラダに緊張感を与え、固くこわばらせ、カラダから追い出すべき毒素などをため込んでしまいます。
その結果、カラダはだるく、重く、凝り固まり、むくんでしまうのです。
毛細血管内でスムーズに血液が流れないため、顔色が悪く、肌がくすんだり、目の下にクマができやすかったりもします。
さらに、肩こりや腰痛の原因にもなっているのです。
また、内臓が冷えることで、精神の安定に大切なセロトニンも作られなくなり、ココロまで冷え切ってしまい、うつや不眠の原因にもなってしまいます。
忙しい時や緊張が続いた時には、意識的に深呼吸をし、リラックスタイムを作りましょう。