助成金を申請すると言っても、用意しなくてはいけない書類や流れがとても複雑です。
今回は助成金を申請する際に必要な書類や、研究開発型人材開発の助成金申請の流れをご紹介いたします。
一般的な申請の流れ
『雇用関係~厚生労働省』
(例)キャリアアップ助成金人材育成コース
○ 申請から交付までの流れ
・キャリアアップ計画の作成・提出
・訓練計画届の作成
・訓練計画届の提出
・訓練の実施
・申請請求
○ 申請請求に必要な書類
・支給要件申立書(共通要領様式第1号)
・支払い方法・受取人住所届
・管轄労働局長の確認を受けたキャリアアップ計画書
・人材育成コース内訳(様式第7号(別添様式2-1))
・ 賃金助成および実施助成の内訳(様式第7号(別添様式2-2))
・経費助成の内訳(様式第7号(別添様式2-3a))
・訓練実施状況報告書(様式第7号(別添様式2-4))
・訓練期間中の出勤状況・出退勤時刻を確認するための書類(出勤簿など)
・賃金台帳など、賃金支払いのわかる書類
・生産性要件を証明する書類
・その他管轄労働局長が必要と認める書類
他 6点を作成して申請します。
『研究開発型人材開発~経済産業省』
(例)創業支援助成金
○ 申請から公募までの流れ
・助成金公募
・申請書提出→1次審査(書類審査)
・2次審査(面接審査)
・採択の決定(助成対象期間の対象経費が、助成金・補助金の対象)
・事業完了→実施状況について報告書類作成・提出
・助成金・補助金の交付(採択から1年など対象事業終了後に公布される)
○ 必要となる書類
・創業助成事業申請前確認書(指定様式)
・創業助成事業申請書(指定様式、全 ページ)
・説明資料
・社歴(経歴)書
・確定申告書
・登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
など他 6点をそろえて申請応募し、事業完了時には報告書類を提出します。
助成金申請は社労士に相談
申請は時間もかかり、知識も必要
助成金申請について紹介してきましたが、内容が複雑で手間も時間もかかりますし、労働関連法規に習熟していなければ書類を策定するのも難しいものです。
労働関係の申請では、計画届など「労働基準感得書やハローワークに相談できる」とされていますが、本来の業務に充てる時間が取られることになります。
助成金申請を考えた時に、初めから社労士などの専門家に依頼したほうが、本業に専念する事ができ、書類の作成についても間違いがありません。
事業所が専門家の指導なく直接申請書類を作成して提出した場合、不備が心配なばかりか、不正受給を疑われるケースも出てくるでしょう。
社労士の押印がない書類では、審査が厳しくなる傾向があり、申請に苦労することが懸念されます。