日本でも以前は自然療法が意外なところで活躍していました。
田中角栄という日本の総理大臣がいましたが、田中元首相の主治医は現代医学の治療法ではなく、江戸時代から続く立命法という手技療法で首の調整をするだけでいっさいの薬を使わず、血圧や血糖のコントロールなどあらゆる症状を根本的に治癒させるという治療法で、日本の歴代の総理、吉田茂から田中角栄までこの立命法で治していました。
治療する先生は医師ですが現代医学のやり方はいっさい行わず、手技療法のみで治療していました。田中角栄元首相の晩年は主治医の先生が先になくなって治療が出来なかったそうです。
田中角栄元首相の主治医の息子さんが、この話をされたのですが、なんでも自然医科学と立命法がとても似ているということでした。日本のものと欧州のものの違いはあれど自然療法は共通するものがあるのかもしれません。
その息子さんは当時65歳で狭心症で倒れて、病院で治療して定期的に検査を受けていたそうですが、数値的に悪化してしまうので、このままでは心筋梗塞で手術になってしまうということで相談にみえたのです。
病院では食事指導をされたそうで、その指導通りいろいろ気をつけていたそうです。その中でも血管拡張物質であるルチンを多く含み、疲労回復効果の高いそばがいいということでなるべく食べるようにしていたそうです。
ほかにも意識して食べていたものは、高酸化作用の有るリコピンを覆う含み、健康食剤としてしられているトマトでした。
トマトには血管を強くする働きがあることなどから病院で薦められたそうです。ある体質検査をしたところなんと、その蕎麦(そば)とトマトがダメだと言うことがわかり、やめられました。
するとやめてから3ヶ月でこの10年で一番良い数値になり手術もしなくて済むようになったのです。
栄養学的にみれば、確かに蕎麦もトマトも心臓血管系には良いとされている食材ですが体質に合わないと病気の元になってしまうのです。
とても気に入って頂いたようで、その後もいろいろなお話をされていましたが、その立命法は首相だけでなく財界の方たちの間でも広がっていたそうで、明治屋の会長室や財閥系銀行の頭取室など治療するメンバーのところを回って診ていたそうです。
薬を使わず血圧や血糖をコントロールして、生活習慣病を防いでいたのです。日本もそんな時代が江戸時代から田中角栄総理まで長く続いていたのです。
立命法はその後は息子さんも含め誰も継承出来なかったようです。なんともったいないことです。
ヨーロッパやカナダ、オーストラリアなど様々な国で自然療法科が存在します。
そして、自然療法科のある国はガンを始めとする生活習慣病が減っていますし、薬の量も減っています。日本の医療は残念ながら現代医学しかありませんので、薬の量が増え続けて世界の5分の1の薬を日本人だけで飲んでいる異常な国になってしまいました。
もちろんそのせいでがん患者も先進国で日本だけが増え続けています。日本は治安の良い国なのに医療に関してはそうではないようです。
アメリカでも医療改革が進んでいるようです。すでにアメリカもがん患者数は減っています。
高齢化はどんどん進んでいます。介護職も高齢化が進んでいます。年間で10万人が介護職を離れているそうです。
このままでは、どうなってしまうのでしょう。一人一人が専門家から学んで健康に関する知恵をつけなければただ薬と寝たきりが増えるだけです。