仕事上、きっちりするのは当然のこと!
「ちょっと大目に見て」がいっさい通じないので、まわりの人から怖がられてしまうMさん。
仕事熱心でとても頼りになる存在だけど、Mさんに提出する書類を書くときは、みんなも心なしか緊張してしまう。
このように、融通が利かない、真面目すぎるという人、あなたのまわりにもいませんか?もしくは自分に当てはまったりしませんか?
融通が利かない人の心の内を探ってみましょう。
実は本人も緊張しています
融通が利かない人は、他の人に厳しくする分、自分のミスも許せないので、何か失敗をしでかさないかと実は内心緊張しています。人に厳しく、自分に甘くでは、だれも言うことをきいてくれませんからね。
そして人に厳しく接して反感を買っていることもわかっているので、内心ストレスでいっぱいです。しかし厳しく接している手前、他の人の前でガチガチに武装した鎧を脱ぐことができません。
そんなMさんと接するときは、リラックスさせることがポイントになります。
緊張をほぐしてからアクションを起こすことで、その後のやり取りが円滑に進みますよ。
根が真面目な人なのです
仕事はとにかく速やかに、そして正確に遂行したいので、それを妨げる行為が許せない、「ど」がつくほど真面目なタイプです。
そんな真面目すぎる人は、自分のやり方や考えが正しいと思い込み、他の方法などを受け付けない頑固な一面があります。固定観念が強いので、ルーティン作業に変更が生じたり、「例外」を受け入れることを嫌がります。これは慎重ホルモン(セロトニン)と緊張ホルモン(コルチゾール)が多い人の特徴です。
しかし他人に圧迫感をもたらしてしまうこのタイプは、他人を緊張させる反面、実は本人の神経も同じくらい緊張状態にあります。
それでは、いったいどのように接すればいいのでしょうか?
融通が利かない人への対処法
頼ってみる
融通の利かない人は、自分で何でもこなせる人に思われがちですが、本当は人に頼りたくても頼れないだけなのです。
そして自分が有能と認められるのが何より嬉しいので、「Mさんの力を貸してください。~でいいですか?」と判断を仰ぐように頼ってみましょう。
頼られると自尊心が満たされ、一辺倒だった態度や考えが和らぎ、臨機応変に対応してくれるようになるかもしれません。
接する時に気を付けること
自分のやり方を否定されると傷つき、攻撃的になる可能性があるので気を付けましょう。
そして一人でなんでも抱え込んでしまう癖があるので、「私ができることは何でもします」と相手を尊重しつつ、押しつけがましくならないように手伝いを申し出てみましょう。
自分から心を開くのは苦手ですが、決して人間嫌いではないので、こちらから誠実に心を開いて話しかけると、緊張から少し解放され、付き合いやすくなる可能性大です。
ルールを守るのは大事なこと
融通が利かない人は、頑固で付き合いにくいと感じてしまいがちですが、融通が利かないことは悪いことではありません。決められたルールを守ろうとすることは社会人として当たり前のことで、ルールを守れないと、他者からの信用を無くしてしまう可能性もあります。
ですが、すべてが四角四面である必要はないのです。ルールは守ったうえで、少し周りのやり方や意見に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?自分がこだわっていたことは、案外大事ではなかったりすることもあります。
すぐに他の人の意見を聞き、受け入れる必要はありません。何が融通を効かせられるか、効かせられないのか、判断が難しいこともたくさんあると思います。難しく考えずに、まずは身近な人の意見を聞いたりすることから始めましょう。