食生活が大切なことはだれでも承知の通りですが、味覚がおかしくなってしまうと、いくら食事を気をつけても、報われません。味覚が正しく感じないせいで、健康を害しているのです。
そんなことも毎日の生活習慣なのです。味覚についてご紹介したいと思います。
味覚は、人間の五感の一つであり、生理学的には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが基本味にあります。
どの味を求めているか,必要としているかでカラダが求めている意味が違うのです。
その中でも塩味を求めている時の身体とは,どういう状態のときなのでしょう。
体が弱ると自然と塩気のあるものがほしくなるのですが、実はストレスやオーバーワークが続くと副腎という内分泌線が弱って、やる気も落ちてしまうし、疲れが取れなくなってしまうのですが、塩分を取ることで副腎機能の回復の助けになることがわかっているのです。ですから、疲れているときが続いた場合、甘いものよりも塩味のものの方が効果的ですし、ミネラル分が多い天然塩がおすすめです。
汗でミネラル分が排出してしまったときなども塩分補給は大切です。塩分はものの乾きを抑え、潤す作用があるのです。
では逆に甘いものを求めている時の身体とはどういうときなのでしょうか?
クロムはシロップやコーンフレーク、そば、アーモンド、落花生に含まれている微量ミネラルです。クロムは、おだやかな気持ちをつくる脳の神経伝達物質であるセロトニンを腸で生成するときに重要な働きがあり、セロトニンは心を安定させる作用があるのです。
このように特定の味を欲する時は身体が求めている証拠なのです。
つまり、正常な機能として、欲している味というのは、体が求めている味という事になるのです。味覚、嗅覚の正しい人ならば、その時の食欲にまかせて食品を選ぴ、生理的においしいものを食べていれば栄養のバランスが崩れることはないはずなのです。
自分が必要な栄養素を含む食物を美味しく感じるという用に出来ているのです。
ただし、正しく機能していればの話ですが・・・
例えば、睡眠時間が短くなると甘いものや塩辛いものなど極端な濃い味を渇望したり、脂質摂取量が極端に増えるなど不健康な食事を誘発することが報告されています。
塩分を取りすぎると高血圧などを引き起こすことで有名で皆さん注意している人が多いと思いますが、塩分が多いと細胞を痛めてしまうので,胃がんなどの要因になってしまうのです。濃い味が好きといっているうちに細胞が破壊されてしまうのです。
糖分はどうでしょうか?甘いものはついつい食べてしまうし、別腹だからいいの、なんて理由でとり過ぎていませんか?実はタバコよりカラダにとって害が多いのです。
タバコは健康に悪いという理由で禁煙が進みました。多くの人にタバコの害の情報が浸透した証拠です。しかし、砂糖の害は全然情報が浸透していないので、とりすぎてしまっている人が多いのです。
砂糖のとり過ぎは体内の正常な機能を保つために必要なビタミン、カルシウム、ミネラル不足を招いてしまいます。さらに血液を酸化させ、赤血球や細胞を崩壊させますので、全身病、細胞病としてアトピーなどアレルギーはもちろん、肩こり、冷え性、むくみ、静脈瘤、頭痛、偏頭痛、貧血、うつ、便秘、胃潰瘍、糖尿病、虫歯、心臓機能低下、肥満、子宮異常などもそうだし、恐ろしい難病と言われるようなもののほとんどが、砂糖病から起こるのです。
タバコはやめたけど、甘いものはついつい食べてしまうという人がとても多いんですが、
タバコより身体に毒だということを理解すれば、少なくとも控えることは出来ますし、しようと思いますよね。
味覚も生活習慣の乱れで狂ってしまいます。本来カラダの必要な栄養分をとれるように味覚が感じる能力が備わっているはずです。生活習慣のせいでその力が衰えてしまうのは実にもったいないことだと思いませんか。