職場の人間関係を楽にするコツとストレス対処法を身に付ける
私達は日常生活において常にさまざまな人間関係を築くことを求められています。
それは職場や学校、親戚や近所と実にさまざまで、多くの人が人間関係に大なり小なりストレスを感じながら日常生活を送っていると言えます。
人間関係を穏やかで円滑なものにできれば良いのですが、人は千差万別ですから性格や価値観の合わない人がいますし、職場などでは苦手な人とも付き合わなければなりません。
日頃から人間関係を少しでも楽にするためのコツと、ストレスを感じている時の対処法を身に付けておくことは、トラブルや深刻な状況を回避する手助けになりますので意識しておきましょう。
ストレスを感じやすい人の特徴
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失敗を引きずりやすい
小さなことをいつまでも考えてしまう、失敗を引きずってしまうタイプの人。内向的で、人付き合いが苦手という人も多いようです。
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真面目で几帳面
真面目で几帳面な人は、何に対しても一生懸命で理想が高く、負けず嫌い。完璧主義なので自分や周りの小さなミスが許せず、心に余裕がなくなり、その結果感情的になってしまいます。
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相手を優先してしまう
世話好きで、相手を優先させるタイプの人。
場の空気が読め、気も利いて仕事をしっかりこなしますが、周囲を気にし過ぎて自分の行動や発言を控えて我慢しがちです。
その我慢が積もり積もった結果、限界を超えて体調を崩してしまいます。
他にも、自分自身に求めるものを相手にも求めてしまう人や、期待通りにならなかったり、周囲の協力が得られない場合はなんでも自分が引き受けてしまうような頑張り屋な人は特にストレスを溜めやすい傾向があると言えます。
「こうであるべき」、「しなければならない」という精神的に余裕の少ない行動派や、自分の考えや意見を主張できずに抱え込むような性格の場合は注意が必要です。
また、周囲の反応が気になる人や他人の発言に一喜一憂してしまうタイプの人もストレスを溜めやすい傾向があります。
人間関係における小さなイライラの積み重ねが、大きな問題になってしまうものです。
まずは、自分自身を客観的に見つめて、自身の物事のとらえ方や考え方の傾向を把握してみましょう。
人間関係を楽にするコツ
厳しすぎる上司、立ち回りのうまい同僚、いいかげんに見える部下など、一緒に仕事をしたくないと感じてしまうことは人として何も間違っていません。
しかし、相手の態度を変えることは難しいものです。
ですから、まずは自分の考え方を変えてみることから始めましょう。人にはいろいろな考え方があって価値観がそれぞれ違うということを「当たり前」にしてしまうことです。
同じものを同じ状況で見ていても、人によって見え方が違う、人それぞれだと思える柔軟な心を持てるようになればイライラは軽減されます。
また、「こうでなくてはいけない」「白黒ハッキリさせなくては」という縛りを棄てて、「どちらでもいいのでは」という曖昧さを許せる心の器を持てるようになりましょう。
そして、時には「馴染めないものは仕方がない」「好きになれないものは好きになれない」と割り切ってしまうことも必要です。必要以上に気を遣わず、自分のやるべきことに集中しましょう。
心に余裕を持ち、「まぁそんなものか」と思える瞬間を増やしていくことが、人間関係のストレスを楽にしてくれますので、日頃から心がけてみてください。
ストレスの対処法
ストレスの対処法は人それぞれ異なりますが、趣味などに没頭するという方法や適度な運動、ショッピングや食べ歩きなどの他に「人に相談する」という対処法もおすすめです。
一人で悩んでいるとどうしても感情的になり、冷静な判断ができなくなるものです。
困ったときやつらい時に信頼できる周囲の人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがありますし、人に話すことで自分の考えが整理されて解決策が見つかることもあります。
相談に乗ってもらえたという安心感も、気持ちを落ち着かせるでしょう。
また、身近な人には話せない悩みを打ち明ける場としてカウンセリングを活用することもできます。
専門家として、先入観を持たず客観的な視点で分析をしてくれます。
カウンセリングを受けることができる場所は、企業の産業医がいる「医務室・カウンセリング室」、医療機関の「精神科・心療内科」、カウンセラーが個人で経営するカウンセリングルームなど多彩な種類があります。
カウンセリングの技法や料金なども異なるため、自分に合ったカウンセリングを選ぶことが重要です。
周囲の人に話しづらい悩みがある場合は、カウンセリングという方法もストレスの対処法のひとつだということを意識しておきましょう。
まとめ
この世に生まれた以上、人間関係による様々なストレスは避けては通れないものです。
しかし、工夫次第で軽減することは可能です。職場の人間関係が上手くいかずストレスを感じてしまい、生き生きと働くことができないといった状況に陥らないためにも、ストレスを感じにくい考え方や回避策を身に付けておきましょう。
自分ひとりでは解決できないような深刻なトラブルに発展した場合は、問題を抱え込まず社内の人事部に相談するなど適切な対応をとることも大切です。
そうすることによってストレスの軽減になりますし、ストレスが引き起こすさまざまな病の予防にも繋がりますので実践してみてください。
心身の健康を保つためにも、ストレスと向き合いいかに上手く付き合っていくかを考えるとともに、自分に合った対処法を身に付けるように日頃から心がけることをおすすめします。