「それは間違っている」と思うと、黙っていられないタイプ。
上司や取引先の人にも意見してしまってあとで叱られたけれど、それっておかしくない?
今の時代、正義感を示せる人は貴重な存在
ワンクッションおいて、口を開く前に深呼吸を
間違っていると思っていても、うやむやに済ませたり、見てみぬふりをしてしまう人が多い中、正義感の強いタイプは貴重です。
正義感の強い人は、真面目で、約束や規則、ルールを重んじます。その規則やルールから逸脱する人を見ると、意見を述べずにはいられません。
けれども興奮状態で異を唱えまわりや相手の反感を買っては、せっかくの正しい意見も意味がなく、他人との軋轢を生むだけです。
ルールを守り曲がったことが嫌いで、いつも一生懸命なあなたをまわりの人は評価し、頼りにしています。
不器用で思ったまま意見を述べがちですが、伝え方やタイミング、場所を考慮すると、相手もあなたの意見を受け入れやすくなります。そこはあなたの腕の見せどころです。
意見を口にする前に深呼吸を
自分の意見を言う前に、ゆっくり深呼吸をしましょう。大量に送り込まれた酸素が、血圧や心拍の高まりを鎮めてくれます。
そして、意見をぶつける前にワンクッション、あなたの考えを紙に書きだして整理してみましょう。
その中で、どうしても譲れないものは何か、優先順位をつけてください。自分が思っていることをすべてそのまま相手に伝えるのではなく、優先順位の高いものから様子を見つつ相手に伝えるようにしましょう。
一瞬の気持ちを鎮め、冷静に頭の中を整理することで最終的に目的を達成できれば、後々まで引きずるストレスにはならず、人間関係にしこりを残すこともありません。
急がば回れ、ということわざもあります
「せいては事を仕損じる」は、次のような意味です。
慌ててことを急ぐと、注意力が散漫になって、やっていることが雑になったりして、
失敗を招きやすくなる。
急いでいる時こそ、失敗しないために落ち着いて冷静に行動しなさい。
出典:せいては事を仕損じるの意味は?こんな時がピッタリ! | ちょっと便利メモ
自分の意見を整理して、冷静さや丁寧さを忘れずに考えを伝えると、相手にも伝わり、良好な人間関係を保てるでしょう。
自分が正しいと思い込まない
「規則やルールを守っている自分の意見が正しい!」と意固地になり、つい気が強くなって声を荒げたりすると、まわりとの関係に軋轢を生ずる可能性があります。
例えば正義感の強い人は、大なり小なり嘘が嫌いという特徴がありますが、人間だれしも少なからず嘘をついています。
それは、人をだます目的でつく嘘だけではなく、人のことを思いやってつく嘘だったり、嘘をつくべき場面での嘘、もあります。
人にはひとそれぞれの事情や考えがあり、それらを無視して「嘘」だというだけで切り捨ててしまうのは、あまりに乱暴な考えです。物事の善悪は人それぞれの価値観によるもので、一概に言えるものではありません。その人の考えなどを考慮せずに、その他大勢の人とひとくくりにしてしまっては、あなたのまわりに誰もいなくなってしまいます。
そしてあなた自身も嘘をつくべき場面でも嘘をつかず、損や誤解を招いてしまう可能性があります。
ルールを守っている自分が正しいことばかりに固執せず、相手の気持ちをくみ取ったり、相手の立場に立ってみて、冷静に考えるよう意識してみましょう。
正義感の強さを長所にしよう
正義感の強い人は約束やルールを重んじるため、自分にも厳しい面があり、まわりからの信頼が厚いです。
正義感が強いと、融通が利かないのではと敬遠されることもあるかもしれませんが、自分の意見ばかりを主張せず、冷静に話し合うことができれば、まわりの人にとってもっと頼もしい存在になります。