起業する前に考えておきたいポイントは3つです!
①独立の目的を明確にする
あなたが、独立して起業する目的って何でしょうか?
会社員ではあなたの理想の収入に到達出来ない。
会社員では自分の思うような理想の仕事が出来ない。
会社員では嫌な上司に理不尽な扱いを受ける。
起業家にはそれぞれ起業を考えた理由がありますが、
そのすべてに共通する問いがあります。
「それって独立起業しなければ達成できない事ですか?」
ただ単純に社長って言葉にあこがれる。それでもいいんですけど、それだけですか?
自分自身に次の質問をぶつけてみましょう
1.どのくらい稼ぎたい?
2.なぜ起業を考えた?
3.なぜその業種を選んだ?
具体的に見栄も外聞も憧れも全部無しで純粋にこの問いかけに向き合った時、
目指す目的が明確になるはずです。
②自分の得意分野で勝負する
マルコム・グラッドウェル氏が著書の中で紹介している「一万時間の法則」というのがあります。
これは、どんな分野でもおよそ一万時間程度継続してそれに取り組んだ人は、その分野のエクスパートになるという経験則です。
マイクロソフト創始者のビル・ゲイツが、中学2年生から大学中退まで、
毎日8時間ほどをプログラミングに費やしていたというエピソードなどと共に有名になりました。
まずは自分自身の過去を徹底的に洗い出しましょう。
15年会社で経理、人事に携わってきた。
学校や塾で子供たちに勉強を教えてきた。
料理が好きで得意である。
打ち込んできた趣味やスポーツがある。
「新しく何か始めてみたい」という理由で全く未経験の事業領域に飛び込んで起業を考えていらっしゃるなら
少し考えたほうが良いかもしれません。
「自分の好きなことをやりたい」それだけで生き残れるでしょうか?
目的意識にも重なりますが「どこで、何をして、どのくらい収益を生む」を明確にすることが大切です。
あなたの強みをどこで活かす職種とは何か?
あなたの経験が他人には無いメリットとなる職種なのか?
この部分が曖昧でスタートを切ると、他人に影響されたり多くの情報に振り回されて、
自分自身の根っこが無いまま右往左往することになりかねません。
③競合他社を徹底的に分析する
起業段階における競合についての考え方は、大きく分けて2つあります。
1つは「競合に足りない部分を自ら埋める」という考え方と、もう1つは「競合にならないように避ける」という考え方です。
競合相手との競争に勝つには、ただ闇雲に行動していてはいけません。
自社とライバルの競争上の位置関係を把握した上で、より優位な状況を作り出す必要があります。
重要なのは、自社と競合他社がどういう位置関係にあるかを明確に把握することです。
米国の経営学者であるコトラーは市場での地位でリーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーの四つのポジションと、それぞれ取るべき戦略を想定しています。
市場でのトップ企業であるリーダーは、二番手以下を意識して市場シェアを防衛していく必要があります。また、成長するためには市場規模自体の拡大も考えなければなりません。
二番手グループのチャレンジャーは、リーダーの弱点を分析し、そこを突いた攻撃を行うとともに、より小規模のフォロワーが支配する市場を切り崩していく戦略が求められます。
市場での立場の弱いフォロワーは、リーダー製品の模倣や改良などで市場での地位を確保していくか、ニッチャーへの転換が必要です。
ニッチャーとは、商品、顧客、価格、品質、立地、流通チャネルなどが限定された小さな市場を発見したり、自ら開拓し育てたりする企業で小規模市場のリーダーといえます。
まずは、自社がリーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーのどれに当たるのかを考えてみてはいかがでしょうか。
「敵を知って自分を知っていれば百戦しても負けない」という孫子の言葉は、ここでも重要です。
競争に打ち勝つには、例えば品質、価格など、自社が相対的に強いところを戦略的に活用していくことが求められます。
そのためには、ライバルの競争上の地位や、強み・弱みなどを知っておく必要があります。
それを自社の強みや弱みと比較することで、初めて戦略を立てることができるのです。
仮に競争相手が非常に有力で、自社の商品やサービスではなかなか対抗することが難しいケースもあります。
その場合、思い切ってライバルが優位な市場からは撤退するなど、すみ分けを図ることも検討すべきです。
もちろんカルテルや談合はルール違反ですが、営業区域が重ならないようにして他社地域の顧客を斡旋したり、商品を互いに融通して品揃えを増やしたりするなど、これまでのライバルと協調していくことも一つの戦略といえるでしょう。
最後に、起業する前には誰もが悩み、そして葛藤します。
まずは「なぜ起業しようと思ったのか」を思い出してください。
ここには強い意志と覚悟があるはずです。
そして戦略的に自分の経験を活かし起業人としての一歩を踏み出してください。