起業時の資金繰りや雇用環境の整備に頭を抱える起業家は多く存在します。
助成金や補助金は返済が不要なため条件さえ適用すれば資金繰りで大きく活躍します。
今回は会社起業時に申請できる助成金や補助金の種類や申請時の流れ、注意点をご紹介致します。
助成金や補助金って何?2つの違いは?
いずれも公益上必要があると政府が判断した場合、民間もしくは政府に対して交付する給付金のことです。
原則的に返済不要なのが共通の特徴です。
2つの違いは、受給の難易度や申請期間です。
補助金は、短い募集期間のうえ、要件をクリアしていても、審査に落ちしてしまうことがあり難易度も高めです。助成金は、要件をクリアしていれば基本的に受給可能です。
起業家には重要!活用可能な助成金と補助金
厚生労働省の助成金
『キャリアアップ助成金』
高年齢者、一人親などを雇用した場合や、非正規雇用を正規に転換するなど、要件にあった雇用、人材育成の取り組みに給付されます。
他にも、50種類以上の助成金があります。
経済産業省の補助金
『創業補助金』、『ものづくり補助金』など、設備整備や事業推進に広く利用できるものがあります。
自治体独自の助成金や補助金
東京都の「東京都正規雇用転換促進助成金」、港区では「販路拡大支援事業」「ホームページ作成支援事業補助金」「新技術活用支援事業補助金」など。
その他の助成金や補助金
大手企業や政府系の金融機関、各種財団が独自に実施しているものがあります。
起業時には欠かせない!?押さえておくべき助成金と補助金
○ 創業促進補助金:創業に必要な人件費、設備費などの補助を受けられる。
○ 小規模事業者持続型補助金:販路開拓等に補助、商工会からの助言が受けられる。
○ 中小基盤人材確保助成金:創業・異業種進出又は生産性の向上に伴った雇い入れ助成。
○ 地域中小企業応援ファンド:都道府県や地域金融機関などが一体となって組成するファンドによる資金供給や経営支援。
スムーズな受給のために!助成金や補助金の手続きの流れ
社会政策目的の助成金の場合
1.実施計画書の提出
2.実施計画の実行
3.交付申請
4.交付
研究開発などの促進を目的とした助成金と補助金の場合(審査が必要な場合)
1.認定支援機関の確認
2.申請・審査
3.審査通過・交付の決定
4.事業の実施
5.完了報告
6.助成金や補助金の交付
7.事業報告
申請する前に考えるべき!助成金や補助金の受給における注意点
もらえる金額に目が行きがちですが、提出書類の準備には相応の時間と労力が必要です。メリットが大きく、希望者の多いものは倍率が高く、受給できないケースがあります。
また、併願や重複利用ができないものもあり注意が必要です。
自己資金が足りないと始まらない!助成金を大いに活用しよう!
社会政策としても創業を支援する動きが広まっています。自己資金がないなら助成金を積極的に活用すべきではないでしょうか。